投票したって、変わらない、か?2012/12/17 02:15:58

福井1区の5候補者の全得票数は、129,329。同じく福井2区は、128,820。福井3区は、133,927。
また、各区の投票率は、各々59.55%、61.00%、64.81%なので、それぞれ割り戻せば各選挙区の有権者数が分かる。福井1区は、217,177。2区は、211,180。3区は、206,645。全選挙区計で635,002。

次に福井県内の年齢別人口を見ると2012年10月1日現在の20歳以上の人口は648,875。(福井県の統計表よりhttp://www.pref.fukui.lg.jp/doc/toukei/jinkou/jinkou.html#nenreibetsunew)
(福井1区〜3区の有権者数の計635,002とは若干の誤差あり)
そのうち、20歳~39歳の人口は167,935で20歳以上の人口の25.88%。(福井市に限定すると26.43%)

以上から推計してみる。
福井1区の有権者のうち、今回投票しなかったのは、217,177×(1-0.5955)=87,848。
このうち、20〜29歳の有権者数を87,848×25.88%と推計してみると、22,735。

今回、福井1区の各候補者の得票数は、
稲田朋美(自民・当選) 68,027
鈴木宏治(維新) 29,622
笹木竜三(民主) 22,985
金元幸枝(共産) 6,014
山崎隆敏(社民) 2,681

この票数に対して、投票しなかった数は87,848。当選した稲田氏の得票数を優に上回っている。
20〜29歳の推計数に限ってみても、投票しなかった人数は22,735と2位、3位の得票数とほぼ同じ数で、若い年齢層が動くだけでも選挙結果に影響を与えることが分かる。

自民党は戦争をする事が出来るように憲法を変えようとしているし徴兵制の検討も始めようとしている。
今年、不十分ながらも何とか改正された派遣社員の雇用制限(正社員化)も、元々自民党は企業が使いやすいように(=出来るだけ安い賃金で、使いたい時だけ使えるように)したがっているのだから、また制限を撤廃するかもしれない。

勿論、これからの政治は若者だけに影響する訳ではないが、とりわけ、若い人に影響が大きくなるのは確か。

投票したって何も変わらない、関係ない、という言葉が事実としてそうなのか、よく数字を見てみるべきだ。

コメント

_ 釈千手と申します ― 2012/12/17 04:36:38

説得力のある説明ですね!ありがとうございました。

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