15年戦争開戦の詔書2014/07/03 01:46:54

==========================================
我が国はそもそもアジアの安定を以て世界平和に寄与すべく活動を行ってきました。
各国との交流を深め、共存共栄の道を探ることが我が国の国交の目的です。

然るに、我が国の真意を理解する事なく、みだりに事を構えてアジアの平和を撹乱している国があり、我が国としても武力の行使を避ける訳にはいかなくなりました。
その国は我が国の周辺で軍事力を増強して脅威を増大し、挑発を繰り返して我が国を屈従しようとしています。

このまま座視していれば、アジアの安定は損なわれ、我が国の存立は正に危機的な状態に陥るでしょう。
私達は今や、その独立を守り、自衛のため、決断して障害を取り除かねばいけません。
==========================================

さて、何の文章だと思いますか?
昨日(一昨日)の閣議決定での安倍の会見ではありませんよ。

これは、1941年12月8日、我が国が米英との開戦を決定した時の昭和天皇の詔書の一節です。
(勿論、現代の口語体ではないので、私が意訳しています)

安倍が今回、集団的自衛権容認の理由、或いはその制限として言っていることと寸分、異なりません。
「独立を守り」「自衛のため」に武力を使う。集団的自衛権を行使する。

「自衛」と言いながら、「満蒙が生命線」だといい、我が国は中国へ派兵し、侵略戦争を行いました。
東南アジアの各国に派兵し、戦線を拡大しました。
今回は「自衛」と称して、中東を生命線(シーレーン)として軍隊を派兵することになるのでしょう。

かつてのような露骨な侵略戦争とはならないでしょう。しかし、イラク戦争にしても、米国の本当の狙いはイラクの油田だった、という説もあるほどです。日本が中東の当地でどのように見られるかは分かりません。
従来はイラクに派兵しても、少なくとも表向きは米国の戦闘と一線を画してきました。
しかし、これから米国と一体化して活動、戦闘を行えば、その目的も米国と同じと見做されるでしょう。

「自衛のため」とかいう言葉だけでは歯止めにはならない、ということです。

「専守防衛」に徹し、海外には絶対に派兵しない。
その上で、貧困や社会格差を無くして行くための非軍事的援助を、世界各国に対し人材的、経済的に行うという、本来の意味での「積極的平和主義」を行う。
それが、私たちが日本国憲法で決めた、外交、安全保障の基本です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://i-apple.asablo.jp/blog/2014/07/03/7378170/tb

カウンター 無料SEO対策激安発見オンラインカジノ激安ショップ