「誰も守ってくれない」 ― 2008/12/13 02:04:59
2008年12月12日(金)/テアトルサンク
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:君塚良一
脚本:君塚良一、鈴木智
出演:佐藤浩市、志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、柳葉敏郎、木村佳乃、津田寛治、
================================
『犯罪者家族の保護』
---未成年者による凶悪事件が発生した時、---
---警察が犯罪者の家族を保護する場合がある。---
---過去の事件で、犯罪者の家族がマスコミから非難され、---
---自殺したケースが何度もあったからである。---
---この件について、警察は公には認めていない。---
18歳の兄が幼い少女の殺人犯として逮捕されてしまう。
その15歳の妹が志田未来。
彼女をマスコミやネットの糾弾から守るのが、刑事の佐藤浩市。
兄が殺人犯として逮捕されたことから家族はバラバラになり、その中で母親も自殺してしまう。
15歳の少女が受け止めるには過酷過ぎる現実。
その彼女を守る刑事は、3年前に事件を起したことが今も心の傷となり、中学生の娘がいる妻とは離婚間際になっている。
刑事は少女を見つめながら、自分の家族のことを重ね合わせずにはいられない。
社会から追われ、はじき出されてゆく少女が、これからどうして生きて行くべきなのか、刑事にも、誰にも答えは出せない。
ただ、彼女がその人生を受け止めて行けるように、生きて行く気持ちを持てるように、力を与えたい。
そのためには、現実を彼女が受け入れられるようになるまで、ただ、傍にいる事。
どんなに彼女が自分を傷つけようとしようとも、それを受け入れ、傍にいること。
その刑事の気持ちが、その行動で、スクリーンから伝わってくる。
映画は丹念に、その二人を描いて行く。
魔女狩りのように彼女(犯人の家族)を追うマスコミや、マスコミに火を付けられ、そこから更に暴走して行くネット社会の狂気を描きながら、その中を堪えて行こうとする二人を。
この映画は解決は呈示しない。
少女がやっと、刑事に心を明かしたところまでを描いて、このドラマは終る。
少女がこの先、どう生きて行くのか、どう生きて行って欲しいのか、そのことを想いながら、私たちは取り敢えずの「終わり」を受け入れるしかない。
実際には、兄の逮捕という事件から数日間に起こったより遥かに多くの悲しみや苦しみが、これから、少女の人生には起こるだろう事を思わずにはいられないから、
(その、これからのために)刑事が少女のためにおこなったこと、少女が刑事から得たこと、その回りで彼(女)を見守っていた人たちのことが思われ、
その重さに感動した。
丹念にそのありようを描いたこの映画に、感動した。
冒頭の、一切のセリフ無し、映像とBGMのみで、舞台となる家族の状況と、そこに今、何が起こりつつあるのかを示してゆくシーンも見事だ。
監督は「踊る大捜査線」の脚本を手がけた君塚良一で、監督作品はこれが3本目。
「踊る大捜査線」の取材中に、容疑者の家族を保護する、という警察の仕事があることを知り、企画を温めてきたそうだ。
映画の企画が小説やマンガなどの原作に依ったものが殆どを占める昨今、オリジナルでこのような立派な作品を為したことを強調したいし、もっとオリジナル作品が増えて欲しいと思う。 だから、この映画には殊の外、ヒットして欲しい。
因みに、英語でのタイトルは「Nobody to watch over me」。
リドリー・スコット監督、トム・ベレンジャー、ミミ・ロジャース主演で「誰かに見られてる」という作品があり、この原題が「Someone to watch over me」。
これは殺人現場を見てしまったミミ・ロジャースを刑事のトム・ベレンジャーが犯人から守る、というストーリー。
ストーリーが似通っていることから、ここから原題を取ったのかもしれない。
リドリー・スコット監督作品では、「Someone」とは犯人のこと。 だがさしずめ、この君塚作品では、主人公の二人は犯人では無く、マスコミ、ネット社会という「Someone」に監視されて(見られて)いる。
「Someone to watch over me 誰かに見られている」が、「Nobody to watch over me 誰も守ってくれない」
それが、今の日本なのだろう。
福井では、テアトルサンクで、2009年1月24日から上映。
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:君塚良一
脚本:君塚良一、鈴木智
出演:佐藤浩市、志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、柳葉敏郎、木村佳乃、津田寛治、
================================
---未成年者による凶悪事件が発生した時、---
---警察が犯罪者の家族を保護する場合がある。---
---過去の事件で、犯罪者の家族がマスコミから非難され、---
---自殺したケースが何度もあったからである。---
---この件について、警察は公には認めていない。---
その15歳の妹が志田未来。
彼女をマスコミやネットの糾弾から守るのが、刑事の佐藤浩市。
兄が殺人犯として逮捕されたことから家族はバラバラになり、その中で母親も自殺してしまう。
15歳の少女が受け止めるには過酷過ぎる現実。
その彼女を守る刑事は、3年前に事件を起したことが今も心の傷となり、中学生の娘がいる妻とは離婚間際になっている。
刑事は少女を見つめながら、自分の家族のことを重ね合わせずにはいられない。
社会から追われ、はじき出されてゆく少女が、これからどうして生きて行くべきなのか、刑事にも、誰にも答えは出せない。
ただ、彼女がその人生を受け止めて行けるように、生きて行く気持ちを持てるように、力を与えたい。
そのためには、現実を彼女が受け入れられるようになるまで、ただ、傍にいる事。
どんなに彼女が自分を傷つけようとしようとも、それを受け入れ、傍にいること。
その刑事の気持ちが、その行動で、スクリーンから伝わってくる。
映画は丹念に、その二人を描いて行く。
魔女狩りのように彼女(犯人の家族)を追うマスコミや、マスコミに火を付けられ、そこから更に暴走して行くネット社会の狂気を描きながら、その中を堪えて行こうとする二人を。
この映画は解決は呈示しない。
少女がやっと、刑事に心を明かしたところまでを描いて、このドラマは終る。
少女がこの先、どう生きて行くのか、どう生きて行って欲しいのか、そのことを想いながら、私たちは取り敢えずの「終わり」を受け入れるしかない。
実際には、兄の逮捕という事件から数日間に起こったより遥かに多くの悲しみや苦しみが、これから、少女の人生には起こるだろう事を思わずにはいられないから、
(その、これからのために)刑事が少女のためにおこなったこと、少女が刑事から得たこと、その回りで彼(女)を見守っていた人たちのことが思われ、
その重さに感動した。
丹念にそのありようを描いたこの映画に、感動した。
冒頭の、一切のセリフ無し、映像とBGMのみで、舞台となる家族の状況と、そこに今、何が起こりつつあるのかを示してゆくシーンも見事だ。
監督は「踊る大捜査線」の脚本を手がけた君塚良一で、監督作品はこれが3本目。
「踊る大捜査線」の取材中に、容疑者の家族を保護する、という警察の仕事があることを知り、企画を温めてきたそうだ。
映画の企画が小説やマンガなどの原作に依ったものが殆どを占める昨今、オリジナルでこのような立派な作品を為したことを強調したいし、もっとオリジナル作品が増えて欲しいと思う。 だから、この映画には殊の外、ヒットして欲しい。
因みに、英語でのタイトルは「Nobody to watch over me」。
リドリー・スコット監督、トム・ベレンジャー、ミミ・ロジャース主演で「誰かに見られてる」という作品があり、この原題が「Someone to watch over me」。
これは殺人現場を見てしまったミミ・ロジャースを刑事のトム・ベレンジャーが犯人から守る、というストーリー。
ストーリーが似通っていることから、ここから原題を取ったのかもしれない。
リドリー・スコット監督作品では、「Someone」とは犯人のこと。 だがさしずめ、この君塚作品では、主人公の二人は犯人では無く、マスコミ、ネット社会という「Someone」に監視されて(見られて)いる。
「Someone to watch over me 誰かに見られている」が、「Nobody to watch over me 誰も守ってくれない」
それが、今の日本なのだろう。
福井では、テアトルサンクで、2009年1月24日から上映。
言葉を養分にするには ― 2008/12/14 00:15:20
『日々 是 修業』(佐々木 閑ーー花園大学教授)より
(朝日新聞 2009年12月13日版)
どんなに多量の情報が洪水のように周囲を流れていても、自分自身が強い吸収力を持っていなければ、それを有効な養分として使うことは出来ない。どんな社会にあっても、最後に情報の価値を決定するのは、我々自身の真剣さなのだ。
「お釈迦様が来ておられる」と聞いて、何日もテクテク歩いて会いに行き、そこで聞いた一度きりの教えを、一生かけて考え抜く。そういう生き方をしていた当時からみれば、言葉をポイポイ使い捨てにする現代社会は、「知恵を磨くのが難しい、大変な時代だなあ」ということになるだろう。
(朝日新聞 2009年12月13日版)
どんなに多量の情報が洪水のように周囲を流れていても、自分自身が強い吸収力を持っていなければ、それを有効な養分として使うことは出来ない。どんな社会にあっても、最後に情報の価値を決定するのは、我々自身の真剣さなのだ。
「お釈迦様が来ておられる」と聞いて、何日もテクテク歩いて会いに行き、そこで聞いた一度きりの教えを、一生かけて考え抜く。そういう生き方をしていた当時からみれば、言葉をポイポイ使い捨てにする現代社会は、「知恵を磨くのが難しい、大変な時代だなあ」ということになるだろう。
「ハッピーフライト」 ― 2008/12/15 00:28:16
2008年12月8日(月)/福井シネマ
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
出演:田辺誠一、綾瀬はるか、時任三郎、吹石一恵、田畑智子、
================================
傑作です。
映画の面白さのひとつに、普段我々が知らない世界のことを垣間見せてくれる、ということがあります。
この映画の面白いところは、一機の飛行機を飛ばす為に、パイロット、アテンダントは勿論、チケット受付、管制塔、その他、部外の人たちは通常、知りもしないさまざまな部署の多くの人たちが、どんな働きをしているか、そのことが過不足なく描かれていることです。
それらのひとつひとつが人間味溢れるキャラクタを通して描かれており、彼(女)らの仕事に対する不満、不安、自信、誇りと共にその働きを体験することが出来るのです。
例えば、地下の暗い部屋でレーダーとにらめっこしながらパイロットに航路を指示する管制官たちがいます。彼(女)らが、上部の管制塔からくすねてきた、飛行機をかたどったクッキーを戯れに地図上に並べながら、「それ、いい手」などと呟くシーンがあるのですが、さりげないセリフの中に、その仕事が日常になっている凄さ、自信が描かれており、この作品を作るに当たっての取材の深さを伺わせます。
飛行機に異常が起こった時に、まずどんな人たちが動き、次にどこがどんなふうに動いて行くのか。次々と波が起こるように、異なる部署の登場人物たちが叫び、指示をし、動いて行くのが面白いですし、彼(女)らが自らの仕事に自信と責任を持ち、物事をこなして行くさまは、感動的ですらあります。
綿密な取材の上にキャラクタを掘り下げ、見事なドラマになっていると思います。
大事故が起こらなくたって、大切で小さなドラマは日々あるのだ、と、思わせてくれる映画です。
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
出演:田辺誠一、綾瀬はるか、時任三郎、吹石一恵、田畑智子、
================================
傑作です。
映画の面白さのひとつに、普段我々が知らない世界のことを垣間見せてくれる、ということがあります。
この映画の面白いところは、一機の飛行機を飛ばす為に、パイロット、アテンダントは勿論、チケット受付、管制塔、その他、部外の人たちは通常、知りもしないさまざまな部署の多くの人たちが、どんな働きをしているか、そのことが過不足なく描かれていることです。
それらのひとつひとつが人間味溢れるキャラクタを通して描かれており、彼(女)らの仕事に対する不満、不安、自信、誇りと共にその働きを体験することが出来るのです。
例えば、地下の暗い部屋でレーダーとにらめっこしながらパイロットに航路を指示する管制官たちがいます。彼(女)らが、上部の管制塔からくすねてきた、飛行機をかたどったクッキーを戯れに地図上に並べながら、「それ、いい手」などと呟くシーンがあるのですが、さりげないセリフの中に、その仕事が日常になっている凄さ、自信が描かれており、この作品を作るに当たっての取材の深さを伺わせます。
飛行機に異常が起こった時に、まずどんな人たちが動き、次にどこがどんなふうに動いて行くのか。次々と波が起こるように、異なる部署の登場人物たちが叫び、指示をし、動いて行くのが面白いですし、彼(女)らが自らの仕事に自信と責任を持ち、物事をこなして行くさまは、感動的ですらあります。
綿密な取材の上にキャラクタを掘り下げ、見事なドラマになっていると思います。
大事故が起こらなくたって、大切で小さなドラマは日々あるのだ、と、思わせてくれる映画です。
「K-20 怪人二十面相・伝」 ― 2008/12/23 02:43:33
2008年12月22日(月)/福井シネマ
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:佐藤嗣麻子
脚本:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼/高島礼子 /本郷奏多/今井悠貴/益岡徹/鹿賀丈史、
================================
面白い!
第二次世界大戦が回避された1949年の日本、という舞台設定も効いているし、明智小五郎や怪人20面相という主要キャラクターを敢えて脇へおいた人物配置が、ドラマに自由さと奥行きを与えている。
アクションも切れがあっていい。
観終わった後、続編を期待させる出来だし、続編に向けて幾らでもストーリーを膨らませられるように感じるのは、本作の土台が幅広くしっかりしているからだろう。
雑誌か何かでこの映画の感想を読んだ中に、アメリカに「スパイダーマン」や「ダークナイト」があるように、日本には「怪人20面相」があったんだ、というのがあったが、正しく、私もこの映画を観てそう思った。
ラストの羽柴葉子のセリフには、これからの展開を想像してワクワクした。
乞う、続編!
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:佐藤嗣麻子
脚本:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼/高島礼子 /本郷奏多/今井悠貴/益岡徹/鹿賀丈史、
================================
面白い!
第二次世界大戦が回避された1949年の日本、という舞台設定も効いているし、明智小五郎や怪人20面相という主要キャラクターを敢えて脇へおいた人物配置が、ドラマに自由さと奥行きを与えている。
アクションも切れがあっていい。
観終わった後、続編を期待させる出来だし、続編に向けて幾らでもストーリーを膨らませられるように感じるのは、本作の土台が幅広くしっかりしているからだろう。
雑誌か何かでこの映画の感想を読んだ中に、アメリカに「スパイダーマン」や「ダークナイト」があるように、日本には「怪人20面相」があったんだ、というのがあったが、正しく、私もこの映画を観てそう思った。
ラストの羽柴葉子のセリフには、これからの展開を想像してワクワクした。
乞う、続編!
「252〜生存者あり〜」 ― 2008/12/23 02:48:24
2008年12月18日(木)/福井コロナワールド
★★☆☆☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:水田伸生
脚本:小森陽一/斉藤ひろし/水田伸生
出演:伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇/木村祐一 /MINJI/山本太郎/桜井幸子/大森絢音/松田悟志/杉本哲太、
================================
映画、観てるの? と言いたくなる。
こういうパニック映画、スペクタクル映画は、まず、ソレが起こるまでの色んな前兆を少しづつ見せていって盛り上げて行くのが常道ではないか。
それともうひとつ、こういう映画で大事なのは、登場人物たちが置かれている状況が観客にちゃんと分かること。
この映画で言えば、主人公たちは地下鉄の構内のどういう所にいて、どういう危険が迫っているのか、が具体的に分からなければ、ただ地鳴りが起きて水が噴き出してきても、観てる方はハラハラしていいのか分からない。
スペクタクルな場面の中でドラマの部分が全く浮いてしまっているし。
危機が迫っている時に互いの身の上話語ってる場合か?
18分しかないんだから、まずは皆で助かることに一生懸命な筈だろう?
懐かしさや思いを示すにしても、その動きの中で表すべきだ。
元々こういうスペクタクル大作は日本映画が苦手とするものだったけれど、その悪い面が如実に出てしまった作品だった。
★★☆☆☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:水田伸生
脚本:小森陽一/斉藤ひろし/水田伸生
出演:伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇/木村祐一 /MINJI/山本太郎/桜井幸子/大森絢音/松田悟志/杉本哲太、
================================
映画、観てるの? と言いたくなる。
こういうパニック映画、スペクタクル映画は、まず、ソレが起こるまでの色んな前兆を少しづつ見せていって盛り上げて行くのが常道ではないか。
それともうひとつ、こういう映画で大事なのは、登場人物たちが置かれている状況が観客にちゃんと分かること。
この映画で言えば、主人公たちは地下鉄の構内のどういう所にいて、どういう危険が迫っているのか、が具体的に分からなければ、ただ地鳴りが起きて水が噴き出してきても、観てる方はハラハラしていいのか分からない。
スペクタクルな場面の中でドラマの部分が全く浮いてしまっているし。
危機が迫っている時に互いの身の上話語ってる場合か?
18分しかないんだから、まずは皆で助かることに一生懸命な筈だろう?
懐かしさや思いを示すにしても、その動きの中で表すべきだ。
元々こういうスペクタクル大作は日本映画が苦手とするものだったけれど、その悪い面が如実に出てしまった作品だった。
「空へ〜救いの翼〜」 ― 2008/12/23 02:58:02
2008年12月15日(月)/福井コロナワールド
★★☆☆☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:手塚昌明
脚本:内藤忠司/水上清資/手塚昌明/大森一樹
出演:高山侑子/渡辺大/井坂俊哉/金子賢/鈴木聖奈 /瀬戸早妃/浅田美代子/中林大樹/中村俊太/春田純一/宮川一朗太/中村雅俊(特別出演)/木村佳乃/三浦友和、
================================
自衛隊のレスキュー部隊の話ということで、それだけなら特に観たい気もなかったのですが、監督が「ゴジラ」新シリーズの中でただ一人、面白い作品を撮っていた手塚監督作品ということで観てきました。
しかしーー、
冒頭の暴風雨の雨風の激しさは素晴らしいし、その中を自衛隊ヘリが飛んでくるカットは迫力があるだけでなくワクワクさせる絵作り。
さすが、手塚監督、と思わせます。
けれど・・・、
あの女の子たちは何?
ドラマに起伏も深みも無いし。
自衛隊の紹介映画、か。
小松基地が舞台と知って、すわ、アパグループの映画か!? ひょっとしてタモガミが出てたりして、とギョッとしましたが、幸い、それはありませんでした。
★★☆☆☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:手塚昌明
脚本:内藤忠司/水上清資/手塚昌明/大森一樹
出演:高山侑子/渡辺大/井坂俊哉/金子賢/鈴木聖奈 /瀬戸早妃/浅田美代子/中林大樹/中村俊太/春田純一/宮川一朗太/中村雅俊(特別出演)/木村佳乃/三浦友和、
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自衛隊のレスキュー部隊の話ということで、それだけなら特に観たい気もなかったのですが、監督が「ゴジラ」新シリーズの中でただ一人、面白い作品を撮っていた手塚監督作品ということで観てきました。
しかしーー、
冒頭の暴風雨の雨風の激しさは素晴らしいし、その中を自衛隊ヘリが飛んでくるカットは迫力があるだけでなくワクワクさせる絵作り。
さすが、手塚監督、と思わせます。
けれど・・・、
あの女の子たちは何?
ドラマに起伏も深みも無いし。
自衛隊の紹介映画、か。
小松基地が舞台と知って、すわ、アパグループの映画か!? ひょっとしてタモガミが出てたりして、とギョッとしましたが、幸い、それはありませんでした。
盗っ人たけだけしい、とはこういうこと ― 2008/12/28 02:48:28
中日新聞の調べに依れば、
今、派遣、契約社員切りを行っているキャノンやトヨタなど、大手製造業主要16社の内部留保は、2001年度末に比べ2倍の33兆円になっているそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122490030218.html
これは、どのようにして2倍にまで溜め込まれたものか?
法人税の税率を下げさせ、
以前は専門職にしか認めていなかった人材派遣を自由化させて、労働者を安い賃金で自由に働かせるようにした、その結果だ。
法人税率を下げた時に、政府(自民党、公明党)は何と言ったか?
曰く、企業の活動を活発化させ、利益を上げさせることで、そこから雫が垂れるように(トリクルダウン)国民の所得も増える。
人材派遣を自由化させた時に、政府(自民党・公明党)、財界は何と言ったか?
曰く、自由な働き方を求める人が多く、人材派遣社員を増やすことは労働者のニーズにも合致したことだ。
だが、実際はどうだったか?
バブル崩壊後の不況から脱し、企業が史上空前の利益を上げても、労働者の賃金にはそれは殆ど反映されることはなかった。
挙げ句の果てに今回の大不況に突入すると、そうして溜め込んだ巨額の利益は内部留保や株主配当に温存し、社員への雇用を守ることには使われることなく、まるで原材料のコストを切るように社員切りを進めている。
一体どこに、「雫は垂れてきた」のか? 「垂れている」のか?
そうして切られた派遣社員は住む所も奪われ、寒空の下に放り出されている。幼子を抱えた若い夫婦の姿もあるそうだ。実際、私の職場にいた派遣社員の女性に聞くと、子供がいて、夫も契約社員で働いている、という人がいた。彼(女)は今、どうしているだろうか。
彼(女)が今、求めているのはただ、仕事が欲しい、住む所が欲しい、ということだ。
人材派遣業は、自由な働き方を求める労働者に応える為に自由化したのではなかったのか?
今、寒空に凍えている、雇用の不安に怯えている彼(女)たちの一体どこに、そんな労働者がいるというのか?
麻生総理は記者会見で言った。この不況から国民を守る為に、雇用を守る為になら何でもやる、と。
ならば、この年末に向け、住む所も奪われた彼(女)らのために具体的に何をしているのか?
ボランティア組織が手弁当で相談を受け付け、何とかしようとしていると言うのに、政府や行政は何をしているのか?
国会議員は、年末年始を休んでいる場合なのか?
「倫理性を欠いた際限のない蓄財は、貪欲や拝金主義として退けなければならない。」
「自己中心的な自由と気楽さのみを追求する風潮が、人と人との触れ合いを減少させ、人間関係を薄れさせている。(中略)これを打開するには、弱者への 思いやりや社会への貢献など、ひとびとの協調的行動を促す、開放的・横断的な絆を再生・創出していく必要がある。」
「一部には、経団連は、経済界の利益のみを追い求め、その主張は企業エゴに偏っているとの見方があるが、全く謬見であると言わざるをえない。経団連が、企業活動の活性化を訴えるのは、それが経済の発展、ひいては雇用の拡大や税収の増大、輸出入の増加など内外社会の繁栄に資すると確信するから である。」
これらの文言は、キャノン社長の御手洗氏が現会長を務める経団連が2007年に発表した、通称「御手洗ビジョン」の一節だ。
いかに、今の企業が口先と実際の行動とが正反対かが分かる。
社員を路頭に迷わせて内部留保を溜め込み、株主配当や役員報酬を死守するのは、「倫理性を欠いた際限のない蓄財」ではないのか?
今の企業の行動は、「弱者への思いやり」を感じる行いだろうか?
雇用の拡大が社会の繁栄に資する、と言っているが、好況期に雇用を増やすのは当たり前のこと。社会に資する云々よりもまず企業にとって必要だからだろう。雇用が社会に資するとすれば、それが企業にとっての努めだと言うのなら、正しく今のような不況の時にこそ、なされるべきことではないのか?
「税収の拡大」を社会の繁栄に資する、と言っているのには、税率をさんざん下げろと言っておいて、何をかいわんや、だ。
こういうのを、盗っ人たけだけしい、と言うのだろう。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122490030218.html
これは、どのようにして2倍にまで溜め込まれたものか?
法人税の税率を下げさせ、
以前は専門職にしか認めていなかった人材派遣を自由化させて、労働者を安い賃金で自由に働かせるようにした、その結果だ。
法人税率を下げた時に、政府(自民党、公明党)は何と言ったか?
曰く、企業の活動を活発化させ、利益を上げさせることで、そこから雫が垂れるように(トリクルダウン)国民の所得も増える。
人材派遣を自由化させた時に、政府(自民党・公明党)、財界は何と言ったか?
曰く、自由な働き方を求める人が多く、人材派遣社員を増やすことは労働者のニーズにも合致したことだ。
だが、実際はどうだったか?
バブル崩壊後の不況から脱し、企業が史上空前の利益を上げても、労働者の賃金にはそれは殆ど反映されることはなかった。
挙げ句の果てに今回の大不況に突入すると、そうして溜め込んだ巨額の利益は内部留保や株主配当に温存し、社員への雇用を守ることには使われることなく、まるで原材料のコストを切るように社員切りを進めている。
一体どこに、「雫は垂れてきた」のか? 「垂れている」のか?
そうして切られた派遣社員は住む所も奪われ、寒空の下に放り出されている。幼子を抱えた若い夫婦の姿もあるそうだ。実際、私の職場にいた派遣社員の女性に聞くと、子供がいて、夫も契約社員で働いている、という人がいた。彼(女)は今、どうしているだろうか。
彼(女)が今、求めているのはただ、仕事が欲しい、住む所が欲しい、ということだ。
人材派遣業は、自由な働き方を求める労働者に応える為に自由化したのではなかったのか?
今、寒空に凍えている、雇用の不安に怯えている彼(女)たちの一体どこに、そんな労働者がいるというのか?
麻生総理は記者会見で言った。この不況から国民を守る為に、雇用を守る為になら何でもやる、と。
ならば、この年末に向け、住む所も奪われた彼(女)らのために具体的に何をしているのか?
ボランティア組織が手弁当で相談を受け付け、何とかしようとしていると言うのに、政府や行政は何をしているのか?
国会議員は、年末年始を休んでいる場合なのか?
「倫理性を欠いた際限のない蓄財は、貪欲や拝金主義として退けなければならない。」
「自己中心的な自由と気楽さのみを追求する風潮が、人と人との触れ合いを減少させ、人間関係を薄れさせている。(中略)これを打開するには、弱者への 思いやりや社会への貢献など、ひとびとの協調的行動を促す、開放的・横断的な絆を再生・創出していく必要がある。」
「一部には、経団連は、経済界の利益のみを追い求め、その主張は企業エゴに偏っているとの見方があるが、全く謬見であると言わざるをえない。経団連が、企業活動の活性化を訴えるのは、それが経済の発展、ひいては雇用の拡大や税収の増大、輸出入の増加など内外社会の繁栄に資すると確信するから である。」
これらの文言は、キャノン社長の御手洗氏が現会長を務める経団連が2007年に発表した、通称「御手洗ビジョン」の一節だ。
いかに、今の企業が口先と実際の行動とが正反対かが分かる。
社員を路頭に迷わせて内部留保を溜め込み、株主配当や役員報酬を死守するのは、「倫理性を欠いた際限のない蓄財」ではないのか?
今の企業の行動は、「弱者への思いやり」を感じる行いだろうか?
雇用の拡大が社会の繁栄に資する、と言っているが、好況期に雇用を増やすのは当たり前のこと。社会に資する云々よりもまず企業にとって必要だからだろう。雇用が社会に資するとすれば、それが企業にとっての努めだと言うのなら、正しく今のような不況の時にこそ、なされるべきことではないのか?
「税収の拡大」を社会の繁栄に資する、と言っているのには、税率をさんざん下げろと言っておいて、何をかいわんや、だ。
こういうのを、盗っ人たけだけしい、と言うのだろう。
泥棒を捕まえるのは、いい人か? ― 2008/12/28 23:08:39
何か、昨年に引き続き、フジテレビがまた武田邦彦氏をヨイショして、「エコ活動」なんてデタラメだ、とやってましたね。
この武田氏の主張がいかにいい加減かはネットで少し検索すれば分かることですし、番組を見ていたって、その言っている所が論点ズラシでしかないことは明白です。
なのに番組あげて、「エ〜?!」なんて悲鳴上げさせてヨイショしようとしてる。
確かに、今の「エコ活動」はいい加減なところがあるし、政治家や官僚、企業がそこに利権を見出そうとしているのは確かでしょう。
それは厚生省の「メタボ対策」も同じことだと思います。
それ自体は、武田氏の言っていることは正しい。
ですが、だからといって、武田氏の言うことをそのまま鵜呑みにしていいのか?
「泥棒だ!」と言って泥棒を捕まえたものが警察だとは限らない。
そいつも、そのカネを狙っている別の泥棒に過ぎないかも知れない。
ということは考えておいていい、と思います。
この武田氏の主張がいかにいい加減かはネットで少し検索すれば分かることですし、番組を見ていたって、その言っている所が論点ズラシでしかないことは明白です。
なのに番組あげて、「エ〜?!」なんて悲鳴上げさせてヨイショしようとしてる。
確かに、今の「エコ活動」はいい加減なところがあるし、政治家や官僚、企業がそこに利権を見出そうとしているのは確かでしょう。
それは厚生省の「メタボ対策」も同じことだと思います。
それ自体は、武田氏の言っていることは正しい。
ですが、だからといって、武田氏の言うことをそのまま鵜呑みにしていいのか?
「泥棒だ!」と言って泥棒を捕まえたものが警察だとは限らない。
そいつも、そのカネを狙っている別の泥棒に過ぎないかも知れない。
ということは考えておいていい、と思います。
道徳無き経済 ― 2008/12/31 00:28:14
二宮尊徳の言葉だそうです。
「経済無き道徳は寝言。道徳無き経済は犯罪」
「経済無き道徳は寝言。道徳無き経済は犯罪」
イスラエルのガザ空爆について ― 2008/12/31 19:29:29
今、イスラエルが占領地ガザへの空爆を続けています。
イスラエルは、あくまで自衛目的であり、民間人に被害が出ていないようにしている、と言っていますが、以下に、ガザ地区にいる方から送られてきたメールを転載します。
これを読むとイスラエルの言っていることがデタラメであることがよく分かります。
〜〜〜転載開始〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールを転送します。
昨晩から今日にかけて攻撃を受けた地点のレポートです。
イスラエルの攻撃目標がこうして列挙されると、社会が社会として成り立つためのソフトウェアの部分を狙い撃ちしていることが分かります。イスラエルの総選挙をにらんでの、内政の延長線上にある戦争、という専門家の指摘はそのとおりなのかもしれませんが、その戦争にかこつけて、イスラエルが何をなぜ破壊しようとしているのか、まで深く考えるべきだと思います。
以下のレポートはその示唆を与えてくれるように思います。
同教授宅にイスラエルから脅迫電話がかかった旨、すでにお伝えしましたが、事実を外の世界に報道しようとするジャーナリストや記者たちも攻撃の標的になっています。
******転載・転送歓迎******
昨晩、ガザ市内だけで20ヶ所が空襲された。爆撃について私が
知るかぎりのことをお伝えする。
1.自宅近所に3回目の攻撃。元公安局。うちミサイル1基が不発のまま、自宅アパートのあるビルの正面、救急ステーションから数メートルのところ、に落ちる。
2.ガザのイスラーム大学の主要校舎二つが粉々に。建物の一つは実験室棟、もう一つは講義棟。いずれも地上4階、地下1階建て。
3.ビーチ難民キャンプ、イスマーイール・ハニーエ氏の住まいの隣家が空と海から同時攻撃され崩壊。
4.モスク2つが空襲され粉々に。中にいた10人が死亡、うち5人はアンワル・バルーシャ氏の娘たち。自宅が危険なのでモスクに避難していたのだろう。これで、破壊されたモスクは計6つに。
5.内務省のパスポート局の建物も今朝、破壊された。
6.文化省のビルも今朝、こなごなに。
7.首相執務室のビルも空襲され完全に破壊。
8.民事行政の主要ビルも完全破壊。
9.地元メディアが報道していないため私が把握できていない複数ヶ所に何度かの攻撃が実行されている。夜間、ヘリコプターが複数回にわたり攻撃するのを目撃。
10.ジャバリーヤ青年スポーツセンター(UNRWAの施設)
が、空から直撃された。
11.サライヤ政府センター近くの空き家が空襲され破壊。
12.ゼイトゥーン地区で移動中の車体が攻撃され破壊、男性2人、子ども1人が死亡。
13.下校途中の高校生の姉妹2人が、空爆を受け死亡。
14.いつかの警察署が再度、攻撃される。
15.イスラエルはジャーナリストおよび記者に対し自宅もしくはオフィスにとどまること、従わない場合は攻撃目標にすると公式に伝達。ガザで起きていることをメディアに報道させないためだ。
16.病院二つが標的に。ファタ病院はまだできたばかりで操業していなかったが、空から攻撃された。もう一つのほうは小さな個人経営の病院。テル・エル=ハワーのアル=ウィアム病院も標的にされた。
17.ベイト・ハヌーンの庁舎も昨晩、破壊された。
18.ラファの自治体のビルも昨晩、破壊された。
19.ラファの庁舎も昨晩、標的にされた。
20.ラファのハシャシュ地区が昨晩、二度にわたり攻撃された。いずれもミサイル2基によるもの。2回目の着弾で周囲15軒の家々が破壊される。
21.ゼイトゥーン地区のグランドにミサイル一基、着弾。
22.ラファ国境地帯にある40個のトンネルに対し空から攻撃、トンネルすべてを破壊。
23.ビーチ難民キャンプの警察署、完全に破壊。
24.旧エジプト・ガザ総督の邸宅も空と海からミサイル攻撃を受け完全に破壊。
続報
ガザの負傷者のための民間協会が破壊された。ガザとハーン・ユーヌスにあるアル=ファラフ慈善協会の二つの建物も破壊された。
続報2
数分前、ウンマ大学の新しい小さな校舎が1棟、攻撃を受け、破壊された。
〜〜〜転載おわり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自らの目的の為に誰彼の如何を問わず被害を与えるのがテロリズムです。
イスラエルが今、行っていることは紛れもないテロリズムです。
イスラエルが、ナチス・ドイツのホロコーストの残忍性をいくら非難しようと、自らがこのようなテロ行為をやっているのでは何の説得力も持たないことを、イスラエルは知るべきです。
イスラエルはテロ国家であり、ユダヤ人はテロ民族である、と言われても仕方がないでしょう。
このようなことなら、ナチス・ドイツのやったことは決して許されることではありませんが、それでも、ナチスを倒すのは、ユダヤ人抹殺が完了するまで待ってからにした方がよかったのでは、とさえ思います。
イスラエルは、あくまで自衛目的であり、民間人に被害が出ていないようにしている、と言っていますが、以下に、ガザ地区にいる方から送られてきたメールを転載します。
これを読むとイスラエルの言っていることがデタラメであることがよく分かります。
〜〜〜転載開始〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールを転送します。
昨晩から今日にかけて攻撃を受けた地点のレポートです。
イスラエルの攻撃目標がこうして列挙されると、社会が社会として成り立つためのソフトウェアの部分を狙い撃ちしていることが分かります。イスラエルの総選挙をにらんでの、内政の延長線上にある戦争、という専門家の指摘はそのとおりなのかもしれませんが、その戦争にかこつけて、イスラエルが何をなぜ破壊しようとしているのか、まで深く考えるべきだと思います。
以下のレポートはその示唆を与えてくれるように思います。
同教授宅にイスラエルから脅迫電話がかかった旨、すでにお伝えしましたが、事実を外の世界に報道しようとするジャーナリストや記者たちも攻撃の標的になっています。
******転載・転送歓迎******
昨晩、ガザ市内だけで20ヶ所が空襲された。爆撃について私が
知るかぎりのことをお伝えする。
1.自宅近所に3回目の攻撃。元公安局。うちミサイル1基が不発のまま、自宅アパートのあるビルの正面、救急ステーションから数メートルのところ、に落ちる。
2.ガザのイスラーム大学の主要校舎二つが粉々に。建物の一つは実験室棟、もう一つは講義棟。いずれも地上4階、地下1階建て。
3.ビーチ難民キャンプ、イスマーイール・ハニーエ氏の住まいの隣家が空と海から同時攻撃され崩壊。
4.モスク2つが空襲され粉々に。中にいた10人が死亡、うち5人はアンワル・バルーシャ氏の娘たち。自宅が危険なのでモスクに避難していたのだろう。これで、破壊されたモスクは計6つに。
5.内務省のパスポート局の建物も今朝、破壊された。
6.文化省のビルも今朝、こなごなに。
7.首相執務室のビルも空襲され完全に破壊。
8.民事行政の主要ビルも完全破壊。
9.地元メディアが報道していないため私が把握できていない複数ヶ所に何度かの攻撃が実行されている。夜間、ヘリコプターが複数回にわたり攻撃するのを目撃。
10.ジャバリーヤ青年スポーツセンター(UNRWAの施設)
が、空から直撃された。
11.サライヤ政府センター近くの空き家が空襲され破壊。
12.ゼイトゥーン地区で移動中の車体が攻撃され破壊、男性2人、子ども1人が死亡。
13.下校途中の高校生の姉妹2人が、空爆を受け死亡。
14.いつかの警察署が再度、攻撃される。
15.イスラエルはジャーナリストおよび記者に対し自宅もしくはオフィスにとどまること、従わない場合は攻撃目標にすると公式に伝達。ガザで起きていることをメディアに報道させないためだ。
16.病院二つが標的に。ファタ病院はまだできたばかりで操業していなかったが、空から攻撃された。もう一つのほうは小さな個人経営の病院。テル・エル=ハワーのアル=ウィアム病院も標的にされた。
17.ベイト・ハヌーンの庁舎も昨晩、破壊された。
18.ラファの自治体のビルも昨晩、破壊された。
19.ラファの庁舎も昨晩、標的にされた。
20.ラファのハシャシュ地区が昨晩、二度にわたり攻撃された。いずれもミサイル2基によるもの。2回目の着弾で周囲15軒の家々が破壊される。
21.ゼイトゥーン地区のグランドにミサイル一基、着弾。
22.ラファ国境地帯にある40個のトンネルに対し空から攻撃、トンネルすべてを破壊。
23.ビーチ難民キャンプの警察署、完全に破壊。
24.旧エジプト・ガザ総督の邸宅も空と海からミサイル攻撃を受け完全に破壊。
続報
ガザの負傷者のための民間協会が破壊された。ガザとハーン・ユーヌスにあるアル=ファラフ慈善協会の二つの建物も破壊された。
続報2
数分前、ウンマ大学の新しい小さな校舎が1棟、攻撃を受け、破壊された。
〜〜〜転載おわり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自らの目的の為に誰彼の如何を問わず被害を与えるのがテロリズムです。
イスラエルが今、行っていることは紛れもないテロリズムです。
イスラエルが、ナチス・ドイツのホロコーストの残忍性をいくら非難しようと、自らがこのようなテロ行為をやっているのでは何の説得力も持たないことを、イスラエルは知るべきです。
イスラエルはテロ国家であり、ユダヤ人はテロ民族である、と言われても仕方がないでしょう。
このようなことなら、ナチス・ドイツのやったことは決して許されることではありませんが、それでも、ナチスを倒すのは、ユダヤ人抹殺が完了するまで待ってからにした方がよかったのでは、とさえ思います。
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