No Cinema, No Life

例えば財政問題なら、大概の人はこう言うだろう。

収入を超えて支出をするなんて本末転倒だ、と。

身近な家計に例えて、
月収20万円だったら、20万円以内に抑えるように支出を考えないといけない、と。

エネルギー問題も同じではないだろうか？
安全に作り出せるエネルギーが100（単位はさておき）だとしたら、使うエネルギーは100以内に収めるしかない、と。

それが本末転倒になっている。
安全に作り出せるエネルギーは100しかないのに、もっとエネルギーを使いたいから、と、無理な、安全性に問題があるやり方で150のエネルギーを作り、使っている。

これは、収入は100しかないのに150の支出をしているのと同じだ。
差額の50は借金。
安全性に問題がある作り出している、エネルギーを作り出した後の危険な廃棄物の処理方法もないままに作り出している、エネルギー。

そして今、我々はその借金の付けを払っている。
これまでも何回か借金の取り立てはあったのに、何ともない、と無視してきた付けが一気にやって来たのだ。

これでもまだ、借金を続けようとするのか。
我々は、どんどんと借金が積み上がってゆく財政と同様に、
エネルギーでも借金を積み重ねてゆくのか？