「フライトプラン」2006/02/11 01:06:23

監督:ロベルト・シュヴェンケ 脚本:ピーター・A・ダウリング/ビリー・レイ
出演:ジョディ・フォスター/ショーン・ビーン/ピーター・サースガード/エリカ・クリステンセン/ケイト・ビーハン /マイケル・アービー/アサフ・コーエン/マーリーン・ローストン/グレタ・スカッキ

いいですねぇ! 始まり方からいい! 宣伝で娘は確かにいる、ということが観る前から分かってしまっていますが、この作り自体は途中まで、娘が本当にいいるのか母親の妄想なのか、観客にも分からせない作りにしていますね。とするとこの宣伝の仕方は残念。
ファースト・シーンから絵がいい! シンメトリーを意識しているのか非常に端正な、落ち着いた絵作りの中にサスペンスを描いてゆきます。ジョディ・フォスターが座っているホームのベンチを背後から映し、その向こうに電車が入ってくる。そのベンチと電車の窓との間合いとか、母娘が暮らしている家の描写とか。
エンド・クレジットも最近の映画には珍しい洒落方で素敵です。
犯人の描き方(犯行の動機、方法)が疑問が残るのと、ジョディ・フォスター演じる母親にはもっと、旅客機に関する知識を駆使して皆を翻弄して欲しかった、という点は物足りなかったですが、そこが完璧ならこれは超弩級のサスペンス巨篇になったでしょう。
そこが今一弱いけれども、昨今これも珍しくなった1時間半という「短い」時間の中にコンパクトかつ魅力的にサスペンスを描いたという意味で、これは捨てがたい小品になっています。

「ミュンヘン」2006/02/11 01:09:12

監督:スティーヴン・スピルバーグ 脚本:トニー・クシュナー/エリック・ロス
出演:エリック・バナ/ダニエル・クレイグ/キアラン・ハインズ/マチュ−・カソヴィッツ/ハンス・ジシュラー /ジェフリー・ラッシュ

とても重くて、素晴らしい作品だと思う。ユダヤ系のスピルバーグ監督がこれを描いたという点が更に重い。
どんな理由があるにせよ、それが当然と思えてさえも、人を殺すと言う事は、それを行う者にも痛手を負わせるものなのだと思う。
その痛手を他人に負わせて、ただ殺す事を命じるのは、卑怯だ。

「THE 有頂天ホテル」2006/02/11 01:09:58

監督:三谷幸喜 脚本:三谷幸喜
出演:役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取慎吾/篠原涼子 /オダギリジョー/麻生久美子/YOU/西田敏行/原田美枝子/

思ったほど笑えなかったけど、これだけのキャラクターをよく描いていると思う。死を覚悟した男の顔を見せた佐藤浩市はすごいと思ったし、西田敏行はさすがに芸達者! 原田美枝子は綺麗だったし、篠原涼子もキュートで可愛かった。CMなどでは決して美人じゃない松たか子も綺麗に見えた。そういう映画はやっぱり良く出来ているのだと思う。
でも、役所広司がMan of the Yearとして話をするところは笑いを取るところだったのだろうか? 痛々しすぎに感じてしまったのだけれど。

「男たちの大和/YAMATO」2006/02/11 01:10:46

監督:佐藤純彌 脚本:佐藤純彌 原作:辺見じゅん
出演:反町隆史/中村獅童/渡哲也/鈴木京香/仲代達矢 /松山ケンイチ/蒼井優/長島一茂/奥田瑛二/寺島しのぶ
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中日新聞の社説より
『「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじすぎた。…本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外に日本がどうして救われるか。今目覚めずしていつ救われるか。俺(おれ)たちはその先導になるのだ。まさに本望じゃないか」(中略) 臼淵大尉は死を美化したのではありません。彼の発言には深い深い思いが込められていました。目前の戦闘に負ける意味だけではなく、「失敗」によって目覚め、教訓を得ることの重要性の指摘です。(中略) しかし、大尉役の元プロ野球選手の未熟な演技、大尉の言葉の重さに気づいていそうもない平板なセリフ回しでは、大事なメッセージが伝わりません。スクリーンの前の人々はほとんど無反応でした。(中略) 観客、とりわけ若者たちには「敗れて目覚め」た先人の教訓が継承されていないように見えました。』

残念ながら、その通りだった。それでも長島一茂はよく演技していた。演出の賜物だろう。反町の発声や仕種もよかった。

何故、中国や東南アジアに兵を侵攻させたのか、そういう加害者としての背景に目を配らないままでは、どんなに戦争の悲惨さを描いても「愛国美談」に囚われてしまうのではないか? 戦時中にあんなに大っぴらに「死なないで」などと言えたのか?、疑問は消えない。
それでも、この映画だけを直に見つめれば、そこには戦争を賛美する気持ちは起こってこないと思う。
だが、長渕剛の歌をテーマに持ってくる宣伝の方向はそうではないようだ。

「天使」2006/02/11 01:11:33

監督:宮坂まゆみ 脚本:奥寺佐渡子 原作:桜沢エリカ
出演:深田恭子/永作博美/内田朝陽/鰐淵晴子/佐藤めぐみ /小出早織/西田尚美/永瀬正敏

深田恭子の天使が実にいい! ふんわかかしてて、かわいくて。淡々と、それなりにドラマチックに進んでいくそれぞれのストーリーにマッチしている。

最高裁『教育研究集会の会場として公立学校の使用を不許可としたのは違法』2006/02/11 01:12:24

最高裁でこういうまともな判断がなされると思わずホッとします。
(ホッとしなければならない、なんて)悲しいことですが。
現在の文部省方針、学習指導要領に反対の議論を行うことが「教育上、悪影響があるから」というのはどういう理由なのでしょう。それでは国の定めた事しか議論しては駄目だと言う事になってしまいます。
呉市教委は、本当にまともに教育の事を考えているのでしょうか?

朝日新聞記事より
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000602080001

広教組喜びの会見/「教研集会」最高裁勝訴
2006年02月08日

 教育研究集会の会場として公立学校の使用を申請したのに不許可としたのは違法だとして県教職員組合(広教組)が呉市に損害賠償を求めた訴訟は7日、最高裁が市の上告を棄却し、市に50万円の支払いを命じた二審・広島高裁判決が確定した。広教組は広島市内で記者会見し、「教職員の当然の権利を認めた判決」と評価した。
 99年、同市立二河中の使用許可を申請したところ「教育上の悪影響」などを理由に不許可とされたことを不服として広教組が提訴した。一、二審ともに「使用を拒否する正当な理由が見あたらず市教委に裁量権の逸脱がある」として広教組側が勝訴していた。
 山今彰委員長は「教職員の教育研究の自由を大きく評価し、多様な価値観を認めた判決だ」と評価。代理人の外山佳昌弁護士は「学校の先生が学校の施設を使って教育について議論するという当たり前のことが認められた」と話した。
 一方、呉市教委の堀久眞教育長は「大変厳しい判決と受け止めている。関係機関などとも協議しながら、今後の施設使用許可についての方針などを検討していきたい」などとした談話を出した。
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