「釜ヶ崎と福音」 ― 2007/04/08 01:24:34
キリスト教の解釈に目から鱗でした。
著者は本田哲郎という人。
クリスチャンの家族の中で生まれ育ち、当然のようにその道に進み、日本でのカソリック会のトップ(管区長)にまでなった人です。
ですが著者はずっと、自分が「よい子」として振る舞っているだけで中味は何もない人間だ、という思いに囚われていたそうです。その自分が、トップに選ばれてしまった事に悩んでいたのですが、ある日、ドヤ街・釜ヶ崎の教会を訪ねた事で変わってゆきます。
釜ヶ崎で得た体験、そこで自分の心の中に起きた体験を、それまでに蓄積してきた(日本カソリック会最高の)知性で裏付けしてゆくイエス・キリスト、キリスト教への新たな理解は、とても説得力があり、合点が行きます。
冒頭に書いたように、そのキリスト教への解釈は、目から鱗が落ちるような思いでした。
この著者が訳した聖書も出ているそうなので、是非、読みたいと思います。
この本を読めば、読んでいるだけではダメなのだ、との思いに囚われるのですが。
著者の訳した聖書(いずれも新世社刊)
「小さくされた人々のための福音」「コリントの人々への手紙」「パウロの獄中書簡」「ローマ/ガラテヤの人々への手紙」
著者は本田哲郎という人。
クリスチャンの家族の中で生まれ育ち、当然のようにその道に進み、日本でのカソリック会のトップ(管区長)にまでなった人です。
ですが著者はずっと、自分が「よい子」として振る舞っているだけで中味は何もない人間だ、という思いに囚われていたそうです。その自分が、トップに選ばれてしまった事に悩んでいたのですが、ある日、ドヤ街・釜ヶ崎の教会を訪ねた事で変わってゆきます。
釜ヶ崎で得た体験、そこで自分の心の中に起きた体験を、それまでに蓄積してきた(日本カソリック会最高の)知性で裏付けしてゆくイエス・キリスト、キリスト教への新たな理解は、とても説得力があり、合点が行きます。
冒頭に書いたように、そのキリスト教への解釈は、目から鱗が落ちるような思いでした。
この著者が訳した聖書も出ているそうなので、是非、読みたいと思います。
この本を読めば、読んでいるだけではダメなのだ、との思いに囚われるのですが。
著者の訳した聖書(いずれも新世社刊)
「小さくされた人々のための福音」「コリントの人々への手紙」「パウロの獄中書簡」「ローマ/ガラテヤの人々への手紙」
「さくらん」 ― 2007/04/08 01:42:36
さすが写真家だけあって全編、とても美しい。
けどそれだけじゃなく、主人公始めキャラクターもちゃんと描かれていて面白い。
キヨハを床上げする「通」の老人も飄々として粋だし、キヨハ(ヒグラシ)が安藤政信演じる番頭と駆け落ちするシーンもいい。
絢爛な遊廓の世界と椎名林檎の歌もマッチしていてよかったが、一ヶ所だけ、キヨハがマブに逢いに足抜けして、マブを見た後、川で泣くシーンに流れる歌は余計だった。キヨハの気持ちを感じるのに邪魔になった。
あと、土屋アンナの演技は上手いとは言えなかったのも残念。「下妻物語」の時はそんなに思わなかったのだが。
けどそれだけじゃなく、主人公始めキャラクターもちゃんと描かれていて面白い。
キヨハを床上げする「通」の老人も飄々として粋だし、キヨハ(ヒグラシ)が安藤政信演じる番頭と駆け落ちするシーンもいい。
絢爛な遊廓の世界と椎名林檎の歌もマッチしていてよかったが、一ヶ所だけ、キヨハがマブに逢いに足抜けして、マブを見た後、川で泣くシーンに流れる歌は余計だった。キヨハの気持ちを感じるのに邪魔になった。
あと、土屋アンナの演技は上手いとは言えなかったのも残念。「下妻物語」の時はそんなに思わなかったのだが。
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