2011年度映画MyBest102012/01/01 00:00:01

昨年はこのブログに来ていただき、ありがとうございました。
本年が、昨年より少しでも佳い年になりますように。

私は毎年、前年12月から当年11月で区切って、映画館で見た映画を集計し、ベスト10を選んでいます。
で、2011年度のベスト10を、以下のとおり選びました。
なお、この1年間に観た本数は71本。
大学を卒業した時に年100本を目標にしたのですが、大きく下回ってしまいました。

《2011年度ベスト10》
01.『ばかもの』(監督:金子修介/脚本:高橋美幸)
02.『ヘブンズストーリー』(監督:瀬々敬久/脚本:佐藤有記)
03.『モテキ』(監督・脚本:大根仁)
04.『大鹿村騒動記』(監督:阪本順治/脚本:荒井晴彦)
05.『海炭市叙景』(監督:熊切和嘉/脚本:宇治田隆史)
06.『アジョシ』(監督:イ・ジョンボム)
07.『トゥルー・グリット』(監督・脚本:ジョエル&イーサン・コーエン兄弟)
08.『ヒア アフター』(監督:クリント・イーストウッド/脚本:ピーター・モーガン)
09.『毎日かあさん』(監督:小林聖太郎/脚本:真辺克彦)
10.『ザ・タウン』(監督・脚本: ベン・アフレック)

1位、『ばかもの』
余り話題になっていない作品ですが傑作です。原作よりも私は面白かった。もっと注目され、評価されてしかるべきと思います。

2位、『ヘブンズストーリー』
ピンク映画の頃から変わらない瀬々監督の姿勢に感動しました。映画に真っすぐに向き合い、生きること、と問い掛けてゆくその姿勢に。

3位、『モテキ』
ハジけた感じの面白さで引っ張ってゆく作品かと思っていたら、中盤からしっかりドラマとして収斂してさせてゆく。主人公が長澤まさみから言われた絶望的とも言える言葉に対し、ラストシーンがちゃんとそれへの答えになっているのに感動しました。

4位、『大鹿村騒動記』。芸達者ぞろいのアンサンブルが見事です。喜劇映画が苦手な近年の邦画の中で稀有な成功例ではないでしょうか。それもただ笑わせるのでなく、登場人物達の真剣なドタバタを描くことがそのまま笑いになっている。人間観に裏打ちされた喜劇、とでも言うべきでしょうか。

5位、『海炭市叙景』
人が人に出来ることって、何程のことが出来るのだろう、と思います。勿論、支援物資や衣食住の手助けをすることだけでも必要なことです。ですが、その人が負ってしまった悲しみや喪失感は結局は傍の人間には分からない。ましてや、その苦しみを取り除くことなど出来はしない。ただ、出来ることは、傍にそっといてあげることだろう。恐らく、出来ることはそれだけで、そして、それでいいのだと思う。分かろうとする者が、同じ想いを抱えた者が、傍にいるのだ、と伝えることだけで。この作品は、そんな人たちと同じように、観る者にそっと寄り添ってくれる、そんな映画です。あの一人暮らしのおばあさんの役が、地元の素人の方とは、驚きました。

6位、『アジョシ』
面白かった! ストーリーのパターンとしてはよくあるものですが、アクションのキレがいい、悪役がいい、悪役の側で主人公に対峙するライバルがいい、そして、主人公のストイックさがいいです。それらがギュッと締まっているから、駄菓子屋のエピソードが効いてくる。見事な伏線でした。

7位、『トゥルー・グリット』
手だれの手による傑作を観ている気分です。主人公の少女のキャラクタもしっかり描き込まれ、ストーリー展開も過不足ない。苦いラストも効いています。

8位、『ヒア アフター』
どうしてこんな映画を作れるのか、と、クリント・イーストウッド監督には驚かされます。この映画を撮れるのは、イーストウッド監督だけだろう、と思わされます。

9位、『毎日かあさん』
主役の夫婦を演じた永瀬正敏と小泉今日子の二人がいい。ラストシークェンスからエンドクレジットへの流れに感動しました。

10位、『ザ・タウン』
これもよくあるストーリーパターンですが、しっかりツボを押さえて作られています。当り前のようでいて、これが出来ている作品は多くありません。

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