石原莞爾と朝日新聞 ― 2008/03/30 16:58:15
石原莞爾と言えば、満州事変を起こして日中戦争の端緒となった人物ですが、一方、アメリカと戦争する事については反対しいたようですね。
2008年3月28日、「新聞と戦争」という朝日新聞の特集記事に、1943年、石原と朝日新聞出版局の所編集部員とが憲兵の監視を避けて会ったときの会話が載っています。
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同じ(19)43年、朝日の出版局編集部員、所武雄が石原を訪ねた。「朝七時に来い」と所は言われた。憲兵の監視を避けるためだった。
二人は次のような会話を交わす。(所『狂った時代』55年刊)
石原「(戦争は)このまま行ったら必ず負ける。止めるならまず今のうちだよ。どうだね。朝日新聞は全面を埋めて戦争反対をやらんかね。このままだったら今の村山(長挙)社長は一村山社長にすぎないね。全面をつぶして戦争反対をやってみろ、歴史上の村山になるよ」
所「そんなことをしたら、朝日新聞は潰されてしまいますよ」
石原はこう答えた。
「潰されたって、戦争が終わってみろ。……朝日新聞はまた復活するよ。従業員は帰って来る。堂々とした朝日新聞になる。どうだ。そう伝えて欲しいな」
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余りに印象深い一節なので、ここに書き留めておきます。
2008年3月28日、「新聞と戦争」という朝日新聞の特集記事に、1943年、石原と朝日新聞出版局の所編集部員とが憲兵の監視を避けて会ったときの会話が載っています。
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同じ(19)43年、朝日の出版局編集部員、所武雄が石原を訪ねた。「朝七時に来い」と所は言われた。憲兵の監視を避けるためだった。
二人は次のような会話を交わす。(所『狂った時代』55年刊)
石原「(戦争は)このまま行ったら必ず負ける。止めるならまず今のうちだよ。どうだね。朝日新聞は全面を埋めて戦争反対をやらんかね。このままだったら今の村山(長挙)社長は一村山社長にすぎないね。全面をつぶして戦争反対をやってみろ、歴史上の村山になるよ」
所「そんなことをしたら、朝日新聞は潰されてしまいますよ」
石原はこう答えた。
「潰されたって、戦争が終わってみろ。……朝日新聞はまた復活するよ。従業員は帰って来る。堂々とした朝日新聞になる。どうだ。そう伝えて欲しいな」
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余りに印象深い一節なので、ここに書き留めておきます。
コメント
_ やまちゃん ― 2008/04/10 22:08:28
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あの石原が・・・という感じですが
先見の明が有ったのでしょうね。
この「新聞と戦争」というシリーズは、朝日新聞としては、画期的な
記事です。
内輪の失敗を、淡々と、報道しています。
大勢の朝日のOB記者(90歳前後ーもう何時亡くなってもおかしくない方で、ウソをいうはずのない、得がたい証言者)を登場させて
います。
朝日新聞の悪口をいう方は、以外に、この記事は読んでいない
様で、困ったものです。
映画ヤスクニも、上映禁止を主張する方の殆どが、映画そのものを
見ていない、(公開していないので当然です)のに、上映反対と
唱えています。困った現象ですね。
朝日新聞あたりは、しっかり事実を把握して報道してもらいたい
ですね。