『ブラインドネス』2009/01/12 23:43:26

2009年1月9日(金)/福井コロナワールド
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:フェルナンド・メイレレス
脚本:ドン・マッケラー
出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/アリス・ブラガ/伊勢谷友介/木村佳乃 /ダニー・グローヴァー
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始まりから収容所の中でストーリーが展開して行くまでは、話が小さくて今一つリアリティを感じられなかったが、主人公たちが外へ出てからは俄然、面白くなった。

目が見えなくなったことで初めて見えてきたもの。
主人公たちが家に落ち着いてからやっと、そのことに私たちは気付く。
今が、生まれてきてから最高に幸せな時だ、との老人の言葉には考えさせられる。
だが、外で起こっていることを考えれば、その代償は余りに大きいだろう。

飴のシャワーシーンで、ハリウッド女優たちが胸を露にしているのに、木村佳乃だけ拒否したのだろうか?
そんなことだから、日本の女優は(男優に比べても)世界に出られないのじゃないか?

イスラエルによるガザ虐殺について2009/01/14 01:42:13

中東問題を40年間追い続けている、広河隆一さんという報道写真家がいます。
雑誌「DAYS JAPAN」の編集長でもあり、パレスチナ問題の根深さ、非人間性を訴えた「NAKBA」というドキュメンタリー映画をこのほど、作成されました。

今回のイスラエルによるガザ虐殺について、
『ガザ報道に携わるメディア関係者及びその報道に接する人々へ
』として、
以下のブログで、氏が意見を発表しています。
誰でも解る事実に基づく、冷静な、説得力のある意見です。
なぜ、今、起こっていることが虐殺なのか。戦争ですらない、一方的な殺戮だと言わねばならないのか。
傾聴すべき意見だと思います。

http://daysjapanblog.seesaa.net/article/112508511.html

イスラエルは民主国家か?2009/01/14 01:53:59

『イスラエルは中東で唯一の民主主義国家』
これが、アメリカがイスラエルを支持する(表向きの)理由でした。

しかし、
イスラエルには、ユダヤ人たちがパレスチナの地を奪ってイスラエルを建国した時に、その地に居座り続けたアラブ人たちがいます。(人口の約15%)
彼(女)はイスラエル国民であり、(日常生活上は二級市民扱いされ、差別はあるようですが)選挙権は認められ、政党を作り、国会にも参加してきました。

しかし、来月の総選挙において、アラブ系政党の参加を禁止する決定を、このほど中央選挙委員会が決定したとのことです。

これでイスラエルは民主国家と言えるのでしょうか?
これでは、選挙制度がありながら、実質上、宗教上の理由から選挙権が大きく制約されているイランなどとどこが違うというのでしょう?

もはや、アメリカがイスラエルを支持する体面的な理由すら、イスラエルは失いました。

今、ガザで起きていること2009/01/14 02:06:42

今、ガザで起きていること。

以下のURLを観て、何が起きているかを判断すべきだと思います。

http://www.elfarra.org/gallery/gaza.htm

ガザ地区へ、イスラエル地上軍侵攻2009/01/16 01:58:43

転載します。

ここから=================================

パレスチナ子どものキャンペーンです。

市街戦が始まっています。

ガザからの緊急の声を一人でも多くの人に伝えてください。

転送転載大歓迎 


ガザ 1月15日16:30(日本時間23:30)
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500メートル先に戦車が・・・
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国連の本部が攻撃されました。今、私の家族と一緒に家にいますが、家から500mのところにイスラエル軍の戦車がいて外にでることができません。これまでで最悪の日です。

彼らはテル・アル・ハワ地区に侵入し、次に小麦が保管されていたUNRWA(国連)本部を攻撃して火事が起きました。テル・アル・ハワ地区の人々は、女性も子どもも通りに出て逃げ出しました。この地域は人口密集した住宅地です。男たちが集められ、建物が取り上げられて火がつけられました。あらゆる方向から爆撃と砲火を浴びせ、アブダビのジャーナリスト2人が負傷し、1人は重傷です。

今、新たな空爆が始まりました。(爆発音)
イスラエルは状況をどんどんエスカレートさせています。今、人々は家を離れてあちこちに動き回っています。あらゆる方向から攻撃を受けているので、どこにも行けず、人々はただ動き回るだけです。いろいろな地域が攻撃を受けています。
そのような地域から人々は逃げ出しています。
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人々が逃げまどっている
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昨夜は朝まで恐ろしい時を過ごしました。銃撃が連続しています。

(また爆発音を飛翔体の飛行音)

多くの人々が残骸の下敷きになっています。パレスチナ赤新月社が運営しているアル・クッズ病院も攻撃を受けました。ここには500人のパレスチナ人が避難しています。この病院もテル・アル・ハワ地区にあります。病院も救急車も民間防衛局も消防署も、全てが攻撃されています。多くが負傷したり死んだりしています。
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石油の備蓄も小麦もなくなった
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多くの人がただ逃げ回っています。今日の午後は多くの人がただ毛布やかばんだけを持って攻撃された地域からこちらに逃げてきています。テル・アル・ハワ地区の人々は国連本部に逃げ込んでいましたが、そこも攻撃されました。イスラエルは攻撃してUNRWA職員と避難民の3人が負傷しました。ここにはUNRWA本部のオフィスと倉庫がありました。

大きな問題は、この施設には石油が備蓄されていたことです。石油やガスの備蓄が破壊されたのは破局的です。これらの燃料は病院や井戸から水をくみ上げる施設に供給されていました。ガソリンや燃料はUNRWAだけにしかなかったのです。
石油は攻撃目標になった二つのものの一つです。もう一つは小麦粉でした。もうガザには小麦も石油もありません。

空爆は無差別で、攻撃はあらゆる方角に向けられています。ただ殺すだけです。

ここまで=============================

ワークシェアリング2009/01/17 01:40:27

経団連の御手洗氏たちが派遣切りへの批判が高まってきたのに対し、ワークシェアリングの導入を言いだしましたね。

ワークシェアリングというのは平たく言えば、「皆で利益も痛みも分かち合おう」、というものでしょうし、そうでなければいけません。

しかし、御手洗氏たちの言うワークシェアリングのその「皆」の中には、経営者(自分たち)や株主、内部留保は入っているのでしょうか?

自分たちが貰う役員報酬、株主配当、内部留保ーー社員へ支払う賃金はずっと抑えてきながら(労働分配率の低下)、2001年以降2倍に膨れ上がっているそれらーーはしっかり確保した上で、残りの賃金部分だけで、正社員、非正社員で仲良く分け合いなさい、と言っているのではないのでしょうか?

本当に利益も痛みも分かち合うのなら、役員報酬も株主配当も内部留保も、社員への賃金も全て引っ括めてその上で、それぞれの役割に応じて分かち合うのでなければいけません。

最初は簡単な非正社員の首切りで利益を確保しようとしたけれども(これまでも安い賃金で働かせて利益を増やしてきた訳ですが)、それも批判が高まってやりにくくなってきたため、今度は社員に分け与えている賃金の中でやりくりさせようと企んでいるのでしょう。

金の亡者というのを、目の当たりにしている思いです。

「アキレスと亀」2009/01/17 02:11:51

2009年1月6日(火)/メトロ劇場
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:北野武
脚本:北野武
出演:ビートたけし/樋口可南子/柳憂怜/麻生久美子/中尾彬 /伊武雅刀/大杉漣/筒井真理子/円城寺あや/徳永えり/大森南朋
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この主人公は、時代の風潮に流される現代人を揶揄しているのでしょうね。

その主人公がやっとそのバカバカシサに気付くラストには、しかしそれまでに彼は娘を死なせている訳で、(現代人を象徴した)彼に自分の姿を投影していた観客としては、すがすがしさというよりも、苦いものを感じずにはいられませんでした。

「リダクテッド 真実の価値」2009/01/18 02:17:42

2009年1月17日(土)/シネモンド
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ブライアン・デ・パルマ
出演:パトリック・キャロル/ロブ・デヴァニー/イジー・ディアス/タイ・ジョーンズ/ケル・オニール /ダニエル・スチュアート・シャーマン
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■2007年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞[最優秀監督賞]受賞
■2007年テルライド映画祭正式出品
■2007年トロント国際映画祭正式出品
■2007年ニューヨーク映画祭正式出品

デ・パルマ監督作品に関わらず、この映画は米国内での上映は殆ど難しいそうだ。
イラク戦争自体には、間違いだった、と認める人も今では増えてきているようだが、それでも、戦争の実態は知りたくない、ということなのだろう。

だが、今現在のことでなく、60年前のことでさえ未だにタブー視され、それにまつわる映画が危うく上映されないままに終わるところだった私たち(の社会)には、そのことを嗤う資格はない。

この映画はイラクで実際にあった実話をもとに作られている。
新兵の一人が撮り続けたビデオや基地内の監視カメラの映像などで綴られた形になっているが、恐らくは実際にもこの事件に関わる者たちが映ったそれらの(全く同じ)映像があるのだろう。
それらの映像を、この映画のように繋いで行けば、実際の事件を描いたようになる。
そういう作りになっているのだと思う。
だからこそ、実話を元にしたフィクション、ではなく、敢えて、ドキュメンタリーの形にしたフィクションにしたのだ。

戦場で、兵士たちがどのようにズタズタにされてゆくか、併映の「アメリカばんざい」で示されている一端が、ここに描かれている。

「アメリカばんざい」2009/01/18 02:27:36

2009年1月17日(土)/シネモンド
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2008年度
監督:藤本幸久
脚本:藤本幸久
ドキュメンタリー
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アメリカのホームレスの3分の1は帰還兵だという。
遠くはベトナム戦争の帰還兵だ。

ベトナム戦争が終わって間もなく、この戦争によってアメリカが負った傷を、帰還兵の日常を負うことで描いた「ディア・ハンター」が公開された。
その他にもベトナム戦争によってアメリカが負った傷を描いた映画が続き、その影響の深刻さを知ると同時に、それらの映画の記憶が遠ざかるにつれて、それらの問題も解決していったかと思っていた。

だが、それらは何も解決されてなどいなかったのだ。
それどころか、今、そのホームレスに急速に20代の若者が増えてきているという。
イラク戦争からの帰還兵だ。

軍隊に入るということは、様々な技術や資格を身に付け、奨学金を得、次の仕事や大学に行く為のステップ。
そう考えて多くの若者が勧誘によって軍隊に入る。
日本でも、同じように考えて自衛隊に入る者も多いことだろう。
アメリカでは特に貧しい家庭の若者が、これらのステップを利用しようと軍隊に入る。
恐らく、アメリカの後を追ってきている日本もいずれそうなるのだろう。

だが、そんなことは嘘っぱちだと、実際に入隊し、実態を知って除隊した者は言う。
軍隊を出たからといって、何も仕事はない。資格も役に立たない。奨学金も様々な制限があって希望者の半数も得られず、しかも、実際は入隊したことによる奨学金のメリットは何もない。

そして何よりも、軍隊に入ると言うことはそのようなことではないのだ。

突然、何者かに狙撃されるのではないか、どこかに爆弾が仕込まれているのではないか、絶えずそんな恐怖に耐え、戦闘が始まった後には、軍隊での友人、知り合いになったイラク人らの死にショックを受けながら、彼(女)の遺した肉片や脳みそを掃除しなければならない。

彼(女)らは心に深く傷を負って帰ってくる。
もう元の人生には戻れない。
身も心もズタズタになり、使い捨てぞうきんのようになって軍を出る。

日本国憲法が私たちに言っているのは、「死ぬな」ではない、「殺すな」だ、とずっと思ってきた。
だがそれは、単に倫理的な理由によるのではない。
人を殺すことは、自らも殺すということなのだ。
その思いがますます強くなった。

映画の中に、gently angry grand mothersが出てくる。
孫に当たる若者たちが一人でも軍隊に入るのを防ごうと、入隊募集所の前に陣取り、ドアに「CLOSE」の札を貼り、居座るのだ。「We are gently angry grand mothers」と歌いながら。

警察が来て逮捕されても動じない。
「丁寧な対応だったわ」と言いながらまた戻ってくる。
実際に1人でも2人でも、この行動で入隊を防ぐことの出来た若者はいることだろう。


上映後の監督のトークショーの中で、沖縄の米軍基地のことを話していた。
そこの軍曹の恋人が日本人で、その彼女によると、今、新兵たちはかつてなく荒れているそうだ。
彼らは市街戦の訓練をそこで行っている。今、市街戦をやるということは、それはイラクかアフガニスタンへ彼らは派兵される、ということだからだ。
彼らを鎮める為に、軍曹らは休日、バーベキューパーティを開く。そしてビールを次々に飲ませ、基地の外へ出て行かないように気を付けている。

それを聞くだけでも、事態の荒みようが分かる。

甘粕雅彦2009/01/19 02:02:20

甘粕雅彦と言えば、1923(大正12)年9月16日に起きた関東大震災の混乱の中で、無政府主義者・大杉栄を、共にいた伊藤野枝、甥っ子と共に斬殺し井戸に放り投げた人物(当時、麹町憲兵分隊長)として知られる人物ですが、一面的には図れない傑物であったことは確かなようです。

今、佐野眞一氏が書かれた『甘粕雅彦 乱心の曠野』という本に目を通しているのですが、その中で、佐野氏は、この大杉殺害事件について、甘粕は軍のスケープゴートに去れたのではないか、と言っています。

それはそうとして、ここにこんなことを書き始めたのは、甘粕の"傑物"たることを示した一エピソードに正しく、口を大きく開いて驚いてしまったからです。
これまで特に甘粕の事を知っていた訳ではありませんが、大杉殺害の首謀者というイメージからはほど遠い、実直さ、度量の深さが伺えたからです。

以下、『甘粕雅彦 乱心の曠野』から引用します。
甘粕が1939(昭和14)年11月1日、満州映画協会(満映)の理事長に着任後、日本へ一時帰国した際の話です。

<ここから>===========================

 その頃日本に帰国して国民精神総動員のポスターを見た甘粕が憤慨する場面を、武藤富男が前掲の『甘粕雅彦の生涯』のなかに書きとめている。

 <「日の丸の下に国民精神総動員などという文字を書いたポスターを至るところに貼ってありますが、こんなことで、精神が総動員されると思っているのがまちがいです。宮城の前を電車が通る時、帽子を脱いで頭を下げさせることになったようですが、こんな馬鹿なことをさせる指導者は、人間の心持がわからない人たちです。
 こういうやり方は偽善者を作ることになります。頭を下げたい人は下げたらよろしいし、下げたくなかったら下げなくともよろしい。国に対する忠誠は、宮城の前で頭を下げる下げないで決まるわけではありません」>

<ここまで>===========================

結局、「右」か「左」か、じゃない。真っ当な頭を持ってるかどうか、なんですね。
「思想」が異なっても、同じ土俵に立つことは出来る。

更に、甘粕はこうも言っています。

<ここから>===========================

 武藤が「そういう精神指導は誰がやっているのでしょう」と見えすいたことを尋ねると、甘粕は言下に「そりゃ、軍人どもですよ」と答えた。そして、こうつづけた。
「それから軍人に迎合する人たちですよ。軍人というものは、人殺しが専門なのです。人を殺すのは、異常な心理状態でなければできないことです。一種の気ちがいです」

<ここまで>==========================

身近に自衛隊員の人がいる方にとっては抵抗のある言葉でしょうが、『一種の気ちがい』と言っているのですね。でも、一つの真実を言い当てていると思います。
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