『カールじいさんと空飛ぶ家』2009/12/11 02:44:13

監督:ピート・ドクター
脚本:ボブ・ピーターソン/ピート・ドクター
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面白い。
はじまりと終わりとで、登場人物に変化がある。成長している。
そういう映画はやはり、傑作なのだろう。
この映画の主人公、カールじいさんも、ファーストシーンとラストシーンとでは、大きく変わっている。
おじいさんと呼ばれるよう齢を重ねてからであっても、人は成長するのだ。
中盤の波乱万丈と言っていい冒険譚は、確かによく練られていてハラハラする。
だがその合間、合間にカールじいさんや少年の抱える心情が織り込まれ、その冒険譚は彼らが変わってゆく契機ともなっている。
アドバンチャーとドラマとが、しっかり一体となっているのだ。
これを傑作というのだろう。
特に、少年が抱える傷をチラと見せる手際には驚いた。
そしてそれが、少年の表彰式に母親が来ていること、そしてラストシーンに見事に繋がっている。

また順序は逆になるが、冒頭でカールとエリーが出逢い、カールが一人になるまでを映像のみで綴ってゆくシーンも見事。

けど、
なんとまぁ、ついに、吹替版の上映しかされなくなってしまったとは。
英語版で観ようと思ったらDVDを待つしかないのか。何か本末転倒な気がする。
そして3D。3D自体は悪くはないが、メガネが鼻にかかるのが気になって仕方なかった。
あれって、競泳用のゴーグルみたいに出来ないのだろうか?
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