『感染列島』 ― 2009/01/26 01:36:29
2009年1月20日(火)/テアトルサンク
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2009年度
監督:瀬々敬久
脚本:瀬々敬久
出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/田中裕二(爆笑問題)/池脇千鶴 /カンニング竹山/佐藤浩市/藤竜也
================================
この映画の瀬々敬久監督はpink映画出身ですが、当時から意欲的な作品を撮ってきた方で、「ピンク四天王」と呼ばれていました。
しかし、しれにしてもこの監督、決して傑作ばかりものしている訳でもないだろうに、コンスタントに撮っています。
一時期の大林監督みたい。
やっぱり、絶対に撮るぞ! という意欲が、他の監督とは違うのでしょうか?
作品は決して満点の出来ではありませんが、そこそこ面白いです。
何より気に入ったのは、
普通、こういうストーリーだと、主人公たちが事態を解決する手段を手に入れるのに奔走し、それを解決してハッピーエンドになるのが常道な訳ですが、この映画はそうではない点です。
妻夫木や壇れいの主人公たちは、勿論、増え続ける病人を救うと共に事態を解決する為に奮闘するし、妻夫木はその核心に近いところまで行くのですが、結局、彼(女)らは自分たちの手で解決することは出来ません。
それを行うのは真っ当な政府機関で、その解決の時期も中心となるドラマからずっと後のことになります。
ではこの映画は何を描いたのかと言うと、そういう追いつめられた状況下で、自分たちの出来ることをぎりぎりまで精一杯やる人たちの、その崇高さを描きたかったのだと思います。
全体の状況の中で人はそれぞれの場所で、それぞれのやるべきことをやる。
妻夫木も壇れいも、その中の一人として描かれているのです。
そこに、感動しました。
明日、地球が滅ぶとも、
今日、君はリンゴの木を植える
開高健が世に出した、有名な詩だそうです。
映画の中で触れられたこの詩が、この映画のテーマを語っていると思います。
ネタバレしてしまい、すみません。(^^;)
出来には今一つ満足出来なくても、心に残る作品、
『感染列島』は、そんな映画でした。
★★★★☆(★5つで満点)
製作:2009年度
監督:瀬々敬久
脚本:瀬々敬久
出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/田中裕二(爆笑問題)/池脇千鶴 /カンニング竹山/佐藤浩市/藤竜也
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この映画の瀬々敬久監督はpink映画出身ですが、当時から意欲的な作品を撮ってきた方で、「ピンク四天王」と呼ばれていました。
しかし、しれにしてもこの監督、決して傑作ばかりものしている訳でもないだろうに、コンスタントに撮っています。
一時期の大林監督みたい。
やっぱり、絶対に撮るぞ! という意欲が、他の監督とは違うのでしょうか?
作品は決して満点の出来ではありませんが、そこそこ面白いです。
何より気に入ったのは、
普通、こういうストーリーだと、主人公たちが事態を解決する手段を手に入れるのに奔走し、それを解決してハッピーエンドになるのが常道な訳ですが、この映画はそうではない点です。
妻夫木や壇れいの主人公たちは、勿論、増え続ける病人を救うと共に事態を解決する為に奮闘するし、妻夫木はその核心に近いところまで行くのですが、結局、彼(女)らは自分たちの手で解決することは出来ません。
それを行うのは真っ当な政府機関で、その解決の時期も中心となるドラマからずっと後のことになります。
ではこの映画は何を描いたのかと言うと、そういう追いつめられた状況下で、自分たちの出来ることをぎりぎりまで精一杯やる人たちの、その崇高さを描きたかったのだと思います。
全体の状況の中で人はそれぞれの場所で、それぞれのやるべきことをやる。
妻夫木も壇れいも、その中の一人として描かれているのです。
そこに、感動しました。
明日、地球が滅ぶとも、
今日、君はリンゴの木を植える
開高健が世に出した、有名な詩だそうです。
映画の中で触れられたこの詩が、この映画のテーマを語っていると思います。
ネタバレしてしまい、すみません。(^^;)
出来には今一つ満足出来なくても、心に残る作品、
『感染列島』は、そんな映画でした。
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